福山市の鞆の浦にご縁があって5年間通わせていただきました。
鞆の浦は天然の良港であり、「潮待ちの港」として、また豊かな瀬戸の海の恵みが集まる港として栄えました。
そして、その古き姿をほとんど変えることなく、この時代にあってもタイムカプセルのような街並みや景観を残しています。
宮崎駿さんもアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台に、ここを選んだといわれていますね。
年に二回ほど、鞆の浦シーサイドホテルさんのご好意で「
震災復興支援ライブ」と銘打ってYOU果報バンドのライブをさせていただいてきました。
今回で
9回目となるのですか、なんと、そのシーサイドホテルさんの建物は来年3月末で48年間の幕を閉じて解体することとなりました。
耐震構造、老朽化という問題のためです。
時代の流れか、と簡単には片付けられないことでしょうが、私たちはこの5年の間ここに通わせてもらいながら音楽活動の経験もさせていただいたから
感謝の一言なのです。
そして江戸時代の
琉球使節の足跡を私なりに調べる大きなきっかけを与えてくれました。
そして琉球使節が薩摩藩と共に出発した鹿児島にも二回足を運び、また「上り口説」の道も那覇市内で少し調べることにも繋がりました。
鞆の浦とともに潮待ちの港だった
御手洗にも足を運んだのは鞆の浦がきっかけでした。
そこでも出会いがあり、沢山の資料とも出会えました。
こんな素晴らしい港町であり、歴史の学びや音楽の経験もしてきた鞆の浦でのYOU果報バンドライブも今回がラストになると思うと寂しさがこみ上げてきます。
ホテルの皆さんや支配人さんたちにもとても良くしていただきました。
そして泊まりに来たお客様ともいろんな出会いがありました。
もしかしたら来年二月に、解体される前にこのホテルで、ここに関わった音楽団体によるフェスティバルがあるかもしれない、というお話も聞いています。
もしあれば是非感謝の気持ちで参加させていただきたいと思います。
これからも鞆の浦や御手洗など、琉球使節の足跡をたどるワークショップや演奏会を考えていきたいものです。
その土台となる5年間だと思います。
いや、そうしないといけないですね!
鞆の浦の皆様に感謝!